はじめに
不動産売却を検討するとき、多くの選択肢の中から最適な業者を選ぶのは大変です。そこで役立つのが、複数の不動産会社から同時に査定を受けられる「不動産一括査定サイト」です。しかし、便利なツールである一方で、知っておかなければいけない注意点も存在します。
この記事では、不動産一括査定サイトを利用する際の3つの注意点と、トラブルに巻き込まれないための対処法について解説します。
1. 査定金額に騙されない
一括査定サイトでは、複数の会社から査定額を提示されます。しかし、一番高い金額を提示した会社に依頼すれば必ずしも高値で売却できるわけではありません。
査定額は、あくまで参考値です。 実際の売却価格は、市場動向や物件の条件などによって大きく左右されます。
高すぎる査定額を提示する会社には注意が必要です。 契約後に「思ったより高く売れない」というトラブルに発展する可能性があります。
2. 営業トークに惑わされない
一括査定サイトに登録すると、複数の会社から電話やメールで営業を受けます。中には、契約を急かしたり、不安を煽るような営業トークをする会社もあります。
冷静に判断し、以下の点に注意しましょう。
- 「今決めれば特別価格で!」のような甘い話には乗らない
- 「他社にも査定を依頼している」ことを正直に伝える
- 複数の会社を比較検討し、納得できる業者を選ぶ
なんとなく最初に連絡があった業者に任せる、強引に営業されたから「まぁいいか」と依頼するといったことは避けてください。
営業トークに惑わされず、常に冷静に判断しましょう。
3. 契約内容をしっかり確認する
不動産売却は高額な取引です。契約前に、内容をしっかり確認し、不明点は必ず解消しましょう。
特に以下の点に注意が必要です。
- 媒介契約の種類(専任媒介契約、専属専任媒介契約、一般媒介契約)
- 媒介手数料
- 査定額の見直し
- 契約期間
- 解約条件
契約書は、必ず内容を理解してから署名捺印しましょう。
内容を理解することが重要です。不動産屋の説明をさらっと流して聞くのではなく、きちんと内容を押さえて判断してください。
これは不動産を売り出す時の仲介契約だけに限りません。
いざ物件が売れた段階で売買契約を結ぶ際にも、内容を理解して、きちんと判断する必要があります。
まとめ
不動産一括査定サイトは、便利なツールですが、注意点が存在します。
上記の3つのポイントを理解し、慎重に利用することで、トラブルを回避し、満足いく売却を実現することができます。
さらに、以下の点にも注意すると良いでしょう。
- 複数のサイトを利用して比較検討する
- 口コミや評判を調べて信頼できる会社を選ぶ
- 必要であれば、専門家に相談する
不動産売却は人生の中でも大きなイベントです。 慎重に情報収集を行い、後悔のない選択をしましょう。
参考資料
筆者のメインブログでは、不動産一括査定についての各種検証を行っています。
その他
- 不動産売却に関する相談は、宅地建物取引協会に相談することができます。
- 国土交通省のホームページには、不動産売却に関する情報が掲載されています。