元不動産屋日記

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マイホーム購入における近隣トラブルと回避方法

マイホーム購入は人生の中でも大きなイベントの一つです。しかし、せっかく夢のマイホームを手に入れても、近隣トラブルに悩まされては台無しですよね。

そこで今回は、建築業者および調査会社社員へのインタビューに基づき、マイホーム購入における近隣トラブルの事例と、それらを回避するための対策を詳しく解説します。

1. マイホーム購入と近隣トラブル

マイホーム購入を検討する際、多くの人が重視するのが立地条件です。駅近、学校近、商業施設近など、利便性の高い立地は魅力的ですが、同時に近隣トラブルのリスクも高くなります。

特に、騒音、境界、駐車に関するトラブルは、深刻化すると解決が難しく、最悪の場合は裁判沙汰に発展してしまうことも少なくありません。

2. よくある近隣トラブル3選とその対策

2-1. 騒音トラブル

近隣トラブルの中で最も多いのが騒音トラブルです。特に、生活音、ペットの鳴き声、楽器の演奏などが問題になりやすいです。

対策

  • 常識的な生活を心がける:深夜早朝の騒音は控え、洗濯機や掃除機などの音にも注意しましょう。
  • ペットの鳴き声対策:外に出るときは首輪やリードを着用させ、留守番中はケージに入れるなど、鳴き声が漏れないように対策しましょう。
  • 楽器の演奏:防音室を設置したり、演奏時間を決めたりして、周囲への配慮を忘れずに。ただし防音工事は高額になる場合も多いので、マイホーム計画に組み込んでおく必要があります。
  • 必要に応じて話し合い:問題が深刻な場合は、直接相手に話し合いを申し出ることも大切です。この場合、早めの対応がいいでしょう。

2-2. 境界トラブル

境界に関するトラブルも、マイホーム購入後に発生しやすい問題です。特に、土地の境界が曖昧だったり、ブロック塀やフェンスの設置をめぐってトラブルになるケースが多いです。

対策

  • 事前に土地の境界を確認する:土地を購入する前に、必ず登記簿謄本や測量図を確認し、境界線が明確になっていることを確認しましょう。
  • ブロック塀やフェンスの設置:設置前に、事前に隣人に相談し、同意を得ることが重要です。
  • 必要に応じて専門家に相談:境界線が曖昧な場合は、土地家屋調査士などの専門家に相談して、調査・確定してもらいましょう。

 

一般に、境界の明示は売主の責任で行うことが大半です。購入時に、仲介業者にしっかりと確認し、責任を持って対処してもらってください。

2-3. 駐車トラブル

駐車に関するトラブルも、近年増加傾向にあります。特に、路駐駐車場の利用をめぐってトラブルになるケースが多いです。

対策

  • 駐車場を確保する:マイホームを購入する際には、必ず駐車場を確保しておきましょう。
  • 路駐は避ける:路駐は違法行為であるだけでなく、近隣住民の迷惑にもなります。
  • 駐車場の利用ルールを守る:共同駐車場の場合は、利用ルールを遵守し、他の利用者に迷惑をかけないようにしましょう。

3. その他の注意点

近隣トラブルを回避するためには、上記以外にも以下のような点に注意することが大切です。

  • 購入前に周辺環境を調査する:実際に現地を訪れ、周辺環境や住人の様子を調査しましょう。時間帯を変えて何度か訪れることも必要です。
  • 挨拶やコミュニケーションを大切にする:近隣住民と積極的に挨拶やコミュニケーションを取り、良好な関係を築きましょう。
  • 問題が発生したら早めに解決する:問題が大きくなる前に、早めに解決策を模索しましょう。

4. まとめ

マイホーム購入は、人生の中でも大きな買い物です。近隣トラブルに巻き込まれないためには、事前にしっかりと対策をしておくことが重要です。

今回の記事で紹介した事例と対策を参考に、快適なマイホームライフを実現しましょう。

その他、購入を避けたい土地については以下の記事で解説しています。

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