土地購入は人生の中でも大きな買い物の一つです。しかし、せっかく購入した土地が建築基準法に抵触していたり、近隣トラブルに巻き込まれたり、思わぬ出費がかかったりと、後々後悔するようなケースも少なくありません。
そこで今回は、不動産屋が絶対に避ける、買ってはいけない最悪の土地6選をご紹介します。土地購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1. 崖に面している土地
崖に面している土地は、一見安く購入できるため魅力的に思えます。しかし、以下の点に注意が必要です。
- 建築できる範囲が狭くなる
- 高額な擁壁工事が必要になる
- 土砂災害のリスクがある
崖から一定距離は建築できないため、希望する間取りの家が建てられない可能性があります。また、擁壁の設置には数百万円から数千万円の費用がかかる場合があり、結果的に割高になってしまうこともあります。さらに、土砂災害のリスクも常に考慮する必要があります。
2. 近隣と揉めている土地
土地購入前に、必ず境界線を確認しましょう。境界線が曖昧な土地は、隣地とのトラブルに発展する可能性があります。
- 境界線が曖昧
- 過去にトラブルがあった
- 境界確定測量に費用と時間がかかる
特に、古い住宅地では境界線が曖昧になっているケースが多く見られます。過去にトラブルがあった土地は、購入後に新たなトラブルが発生するリスクも高くなります。また、境界確定測量に時間がかかったり、拒否されたりする場合も、購入を避けた方が賢明です。
3. 水はけが悪い土地
水はけが悪い土地は、以下の問題を引き起こす可能性があります。
- 雨水が溜まりやすく、浸水の可能性がある
- 湿気が多く、カビやダニが発生しやすい
- 地盤沈下のリスクがある
特に、以前田んぼだった土地や、道路より低い土地は要注意です。事前に周辺を歩き、雨の日や雨上がりの状況を確認しましょう。浸水の可能性がある場合は、基礎を高くするなどの対策が必要となりますが、その分費用も高くなります。
4. 道路に接していない土地
建築基準法では、建物の敷地は4m以上の公道に2m以上接していなければいけないと定められています。
- 建築できない可能性がある
- 住宅ローンが利用できない
- 売却が難しい
道路に接していない土地は、建築基準法上の道路に接していない「旗竿地」と呼ばれる土地です。旗竿地は建築できる範囲が狭く、建築許可が下りない可能性もあります。また、住宅ローンが利用できない場合が多く、売却も難しいというデメリットがあります。
5. 相場より明らかに安い土地
相場より明らかに安い土地には、必ずと言っていいほど何か問題があります。
- 建築基準法に抵触している
- 形が悪い
- 周辺環境が悪い
- 災害リスクが高い
安い土地には、建築基準法に抵触していたり、形が悪く使いにくい、周辺環境が悪い、災害リスクが高いなどの理由が考えられます。このような土地を購入すると、後々大きな後悔をすることになるかもしれません。
「妙に安い場合は、とくに慎重に検討する」という点を押さえておいてください。
6. 市街化調整区域内の土地
市街化調整区域は、都市計画区域外にあり、開発許可がないと建築できない区域です。
- 建築許可が下りない可能性がある
- インフラが整っていない
- 将来の開発計画が不透明
市街化調整区域内の土地は、建築許可が下りない可能性があり、仮に許可が下りても、上下水道などのインフラが整っていない場合があります。また、将来の開発計画が不透明なため、資産価値も下落する可能性があります。
ただし、地方の場合はそうも言っていられないこともあります。どうしても市街化調整区域内で土地を購入せざるを得ない場合、信頼できる不動産業者とじっくり相談し、慎重に検討してください。
まとめ
土地購入は、人生の中でも大きな買い物の一つです。上記の6つのポイントを参考に、慎重に検討し、後悔のない土地選びをしましょう。
土地購入前に、必ず不動産会社に相談し、詳細な情報を聞き出すことも重要です。